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「龍馬伝」レビュー(第9回 命の値段)

「土佐には戻れないが、きっとどこかに生きる場所がある」と藩邸を抜けさせ船に乗せる。泣きながら去っていく山本。見送る龍馬。

安政3(1856)年、江戸・北進一刀流千葉道場で、千葉定吉(里見浩太郎)と、その息子・千葉重太郎(渡辺いっけい)に、再度の剣術修行の挨拶をする龍馬(福山雅治)のシーンから始まったが、精一杯生きた父の死を伝える龍馬に対し「人は皆いずれ必ず死ぬ。だからこそ死にがいのある生き方をしなければいけない」と語る定吉。
「この世に生まれたからには己の命を使い切って生涯を終えるがじゃ」という父・八平(児玉清)の言葉を思い浮かべる龍馬。

この回は全体的にこの「命の価値」がテーマとなっていたが、「命」という緊張を伴う展開の中で、佐那(貫地谷しほり)の龍馬への恋心と彼女を応援する兄・重太郎のコミカルなやり取りが笑みを誘う。
佐那が龍馬にほれていることを知っている重太郎。なんとか二人をくっつけようと、下手な芝居で二人だけにするが、しかし、あくまでもまっすぐに龍馬にアプローチする佐那から逃げる龍馬といったベタすぎる展開。この兄妹はこれからもこのパターンで楽しませてくれるかも。重くなりがちな流れを軽妙にする、いい味を出している。

この時期、水戸藩、薩摩藩、長州藩、土佐藩の攘夷派が、地元での攘夷運動を広げようと躍起になり始める頃で、その中に巻き込まれた山本琢磨(橋本一郎)に対し、土佐藩に攘夷論を広げたい武市半平太(大森南朋)は腹を切れと迫る。 攘夷に納得しがたい龍馬は、武市に言われるままに、泣きながら故郷の父母に手紙(遺書)を書いている山本を訪ね、「土佐には戻れないが、きっとどこかに生きる場所がある」と藩邸を抜けさせ船に乗せる。泣きながら去っていく山本。見送る龍馬。
現代と比べてなんと命が軽いことか。たかが150年ほど前の日本であり、時代が違い生まれる国が違っていたら、自分だったら、と考えさせられるシーンであった。

その後の山本琢磨が、番組最後の「龍馬伝紀行」で紹介されていた。 各地を放浪し、逃れた先の函館で出合ったロシア正教の「ニコライ神父」に感化され、日本人初に司祭になり、さらに東京・駿河台の「東京復活大聖堂(ニコライ堂)」が明治24(1891)年に建立された際に関わったとのこと。

幕末という怒涛の時代に活躍し、「明治」を見ることなく倒れる運命の龍馬。彼よりも早く切腹しなければならなかったはずの山本琢磨は、波乱の人生ながら80年という人生を過ごすという、ある意味皮肉な結果かもしれないが、いづれも「己の命」を使い切った生涯だったのではなかろうか。

【関連リンク】
大河ドラマ「龍馬伝」公式ページ
「第9回 命の値段)」は、NHKオンデマンドで2010年3月**日まで購入可能です。 (315円(税込))
東京復活大聖堂(ニコライ堂)

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